サンドイッチララバイ





今日はよく晴れていて、学校の屋上でランチを食べるにはうってつけだ。
まぁ、一緒に食べる相手によってそれが平穏かどうかは分かれるけど。
本当は京子ちゃんと一緒にご飯を食べられたら最高なんだけど。
つい最近まで一人で虚しく食べてた身として、今のこの状況はかなり、いや絶対幸せなんだと思う。

俺と、山本と、獄寺君の男3人。

いささか花はないけれど、俺はそれなりにこのランチタイムに満足している。




「なぁ、何食べてんだ?」




もしゃもしゃと、早弁から数えて三つ目のおにぎり(運動部用サイズ)を食べながら山本が聞いてきた。
やっとありつけた昼飯に、かぶりつこうと口を開けていた俺はそのまま手を止める。
『てめぇ、十代目になれなれしい口……』と獄寺君がお決まりの答えを返すのを聞きながら、
俺は手にした母さん手作りのサンドイッチに視線を落とす。



「え、ツナサンドだよ?」



サンドイッチであるのは見ればわかるから、山本が聞いているのはその中身だろうと思い、そう答えた。
そして、そのままお預けをくらったサンドイッチ、もといツナサンドにかぶりつく。
山本はその答えに満足したらしく、そうかと言うと自分のおにぎりの残りを口にほおりこんだ。
獄寺君が今度は『そうかって、てめえ十代目がせっかく答えてくださったのになんだそれは』なんて叫んでいるけど。
俺は山本の返事に腹を立てなかった。
こんな風に、友達とたわいもない会話をすることが何だか新鮮だったからだ。
もちろん、俺のことでいつも獄寺君が怒ってくれることも(度を越さなければ)ちょっぴりうれしかったりする。



「………ツナサンド」



突然、ぽつりと山本がつぶやいた。


次の瞬間。





「ツナサンド〜ってか?」




げらげらと笑いながら、山本が俺の顔を両手で挟む。
ついでにそのまま、ぶにぶにと頬を押してくる。



「な、何すりゅ…!」

「てめぇ!死ね!!死にやがれぇッ!!!!」




頬を押されているので、きちんとした言葉にならない。
聞こえてきた怒声につられ、ちらりと視線を獄寺君にやると、ダイナマイトを既にスタンバっている。
危険だ!!危険きわまりないよ!!!
だけど山本はそんな俺の心配をよそに、頬から手を離すと、獄寺君をげらげら笑いながら見ている。
ホント、この器の大きさ(というのかな?)はどこからくるんだろう?



「なんだ?獄寺もやりたいのか?………ほーれ」




なんでそうなるんだろうか。
やっぱり俺、山本のこの思考回路がいまいち理解できない。
きっとこれからも理解できないだろう、一生。
ともかく、俺がそんなことを考えている間に、山本はブチ切れ中の獄寺君の両手をつかむ。
そしてそれをそのまま俺の顔にあてた。
ついでに、ぶにぶに押すことも忘れずに。




「なっ…………!?」




獄寺君が驚いて息を飲む。
その顔が、ほんのり赤いのはどうしてだろうか?
すぐに手を離したけれど、獄寺君はぼうぜんと自分の手を見つめている。
山本はというと、そんな獄寺君の様子を見てまたげらげらと笑っている。
だから何がおかしいんだよ、もう?


よく晴れたお昼。
山本の笑い声と、やっと我に返った獄寺君の怒声が響く屋上。
俺は二人の間で黙々と、今日の昼飯を食べていた。





うん、今日のお昼もおいしいや……










大豆派の友達がリボーンにハマってうるさいから書いてみた。
まんま、ツナサンド(笑)
コミック一回ざらっと読んだだけで書いたんで、詳しい知識はナッシング。
どうでもいいけど、獄ツナと503ってなんか似てると思う。
どこがって言われると困るけど、なんか、ほら、ねぇ?(わかんねぇよ)